5月上旬は新茶の季節〜静岡での紅茶作り体験
5月上旬は、春から初夏へと移り変わる季節。
日本文化の象徴でもあるお茶の生産地では、
新茶の茶摘みが始まります。
「新茶」とは、5月上旬に出る新芽で作ったお茶のことで、一番茶とも呼ばれます。
その生産量の日本一は、静岡県※。
出典: 農林水産省令和二年度作物統計調査
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_kome/attach/pdf/index-9.pdf
緑茶で有名ですが、近年は「和紅茶(わこうちゃ)」と呼ばれる国産の紅茶も人気です。
先日、静岡県・静岡市北部の標高1000mのところに位置する”梅ヶ島(うめがしま)“の温泉宿「湯の華(ゆのはな)」で新茶を使った紅茶作りの体験をしました。
今回は、紅茶作りの体験をレポートします!
1.茶摘み( ちゃつみ / Tea Picking )
お茶の新芽が伸びた茶園は、明るい緑色に染まります。この鮮やかな緑色をしたお茶の新芽を摘み取ります。
新芽の茎を指先で摘んで引っ張ると、簡単に摘み取ることができます。
摘んだ茶葉を萎(しお)れさせ、水分量を半分程度まで減らします。今回は、ザルに茶葉を広げて一晩放置しました。
3.揉捻( じゅうねん / Tea Rolling )
板に擦り付けるようにして茶葉を揉みます。揉むことで茶葉の細胞を壊し、茶葉が持つ酵素の働きによって発酵を促します。
揉捻(じゅうねん)の字の通り、揉(も)んで捻(ねじ)れたところで、ザルに移します。茶葉の色は、深い緑色になりました。
4.発酵( はっこう / Fermentation )
発酵には、湿度と温度を管理した環境が必要です。ここでは、なんと梅ヶ島温泉の湯を使って発酵させます!まさに、温泉宿だからこそできる紅茶です。
2時間ほど発酵させると、深緑色だった茶葉は濃い褐色になりました。紅茶特有の香りもしています。
5.乾燥(かんそう / Drying )
発酵は時間が経つほど進んでしまうため、熱を加えて乾燥させる必要があります。今回は、フライパンで加熱しました。
15分ほど弱火で加熱すると、茶葉が乾燥して黒っぽくなりました。手で茶葉を触った時に、茶葉の茎が折れるくらいになれば、十分に乾燥できている証拠です。
そうして、紅茶が完成しました!揉捻から乾燥までの工程は、半日程度で終わります。
早速、出来上がったばかりの紅茶を試飲しました。
新芽で作られた紅茶は、まろやかで優しい味わい。香りは柔らかく、色は淡いオレンジ色をしています。
作り手や、茶葉の収穫時期によって味や香り、色に違いが出るそうです。
まさに五感で楽しむ紅茶作り!自然に触れて、リフレッシュできた一時でした。
興味がある方こちらから↓ English の案内もあります!
【公式】梅ヶ島温泉 湯の華 ( ゆのはな ) はこちら
Writer : EMA
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