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Showing posts from June, 2021

季節の手仕事〜梅酒(PRUNE WINE)〜

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  梅酒を作るのは毎年6月頃。梅酒作りに必要な青梅は、5月下旬〜6月下旬の間しか手に入らないので、梅酒を作るのは毎年6月頃になります。   ちなみに、6月頃から日本全国で集中的に降る雨のことを「梅雨(梅雨)」と言いますが、 梅の実が熟する頃に雨が降ることから付けられた名前と言われています。 この時期にスーパーや道の駅に行けば、地元で採れた梅が店頭に並んでいます。 今回は、家庭でできる梅酒作りの工程をご紹介します。   1.       梅酒の材料を用意する 青梅…500g ホワイトリカー… 900ml 砂糖(氷砂糖や三温糖など)… 250 〜 300g 保存瓶(蓋付きの密閉できるもの・2 L サイズ)   梅酒で使用するのは熟する前の硬い青梅。青梅の場合はすっきりとした味わい、黄色く色づいた完熟梅の場合は、フルーティーで芳醇な梅酒に仕上がります。   今回は、和歌山県産の「古城梅(ごじろううめ)」を用意しました。実が硬く引き締まっているため、梅酒作りに適した品種とされています。 梅の産地や種類、収穫時期によっても味わいが異なるので、色々試して見ると良いでしょう。   また、砂糖は純度の高い氷砂糖を使うとすっきりと梅の風味が引き立つ仕上がりに、三温糖はコクがありまろやかな仕上がりになります。今回は、梅の分量の半分くらいの砂糖で甘さを控えめにしていますが、甘さをより出したいときは梅と同量の砂糖を用意しましょう。     2.       梅のアク抜きをする 水をたっぷり入れたボウルに梅を入れ、2〜 4 時間ほどアク抜きをします。黄色い完熟梅を使う場合は、水に漬けると傷んでしまうので、この工程は必要ありません。   3.梅を水洗いする 梅を水洗いして汚れを取り除き、ザルにあけて水気を切ります。梅酒作りに余分な水気は大敵。清潔な布巾もしくはキッチンペーパーなどで、梅の水気を拭き取りましょう。 4.梅のヘタを取る 梅のヘタを竹串などで一つずつ取り除きます。爪楊枝はすぐに折れてしまうので、竹串など比較的強度があるものを使うのがおすすめです。竹串の先を差し込むとぽろっと簡単に取れます。 ヘタを取らずに漬けると、梅酒にエグ味が出て味が落ちてしまいます。梅の数が多いほど時間がかかる作業ですが、ここは丁寧に行いましょう。   5.容器に梅と砂糖、ホワイトリカーを入れる 保存容器に、梅と

日本の伝統的な調味料〜味噌(MISO)〜

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日本の伝統的な調味料「味噌(みそ)」。 大豆、塩、麹(こうじ)の3つが材料の発酵食品です。 スーパーに行けば、あらゆる種類の味噌が販売されていますが、実は家庭で作ることもできます。今回は、家庭でできる味噌作りの工程をご紹介します。 1. 味噌の材料を用意する 味噌の材料は大豆・麹・塩のたった3つ。今回は、下記の分量で800gほどの味噌を作ります。 大豆…200g 米麹…200g 粗塩…80g 大豆には、黄大豆、緑大豆、黒大豆と種類があるので、お好みのものを使用してください。今回は、緑色が特徴の山形の秘伝豆(ひでんまめ)を使いました。上の画像には塩は映っていませんが、「粗塩(あらしお)」と呼ばれるものがおすすめです。 2.大豆を水に浸けて戻す 大豆をよく洗い、重量の3倍の水に一晩以上( 10 時間くらい)浸けます。上の画像が一晩経った状態です。丸かった大豆が、水を吸ったことで膨らんで大きくなりました。 3.大豆を柔らかくなるまで茹でる 大きな鍋に大豆とたっぷりの水を入れ、柔らかくなるまで茹でます。柔らかさの目安は、大豆を指で挟んだ時に簡単に潰れるくらい。筆者は、柔らかく茹で上がるまでに6時間以上かかりました。途中で水がなくなるので、何度も継ぎ足す必要があります。 上の画像は、茹で上がった大豆の茹で汁を切ったところ。大豆の茹で汁は、この後の工程で使うので、捨てずに取っておきましょう。 4.大豆を滑らかになるまで潰す 柔らかく茹で上がった大豆は、温かいうちに潰します。この際、フードプロセッサーを使っても良いですが、保存袋に大豆を入れて瓶の底で押す、あるいは綿棒で叩いて潰すことができます。根気が入りますが、無心になって大豆を潰す時間はストレスの解消にもなります。 5.麹と塩を混ぜ合わせて「塩切り麹(しおきりこうじ)」を作る 塊になっている麹を、手でほぐしながら塩と混ぜ合わせます。このように、麹と塩を混ぜ合したものを「塩切り麹(しおきりこうじ)」と呼びます。 ちなみに、麹(こうじ)とは、蒸した米や麦などに麹菌と呼ばれる菌を付着させて培養したもの。麹は、味噌の他に醤油や清酒作りにも使われており、日本の食文化に欠かせないものです。 6.潰した大豆と塩切り麹を合わせて「味噌玉(みそだま)」を作る 潰した大豆と塩切り麹をしっかりと混ぜ合わせて団子状にします。団子状にまとまりにくい